????????
正男たちが建物に潜り込んでいるころ…
ある組織の司令室らしきところでは張り詰めた空気が漂っていた。
ある組織の司令室らしきところでは張り詰めた空気が漂っていた。
部屋中にあるモニターの前に複数のオペレーターが座っており、
その一人は知的な雰囲気を醸している女性、セリアである。
さらにその隣で食い入るようにモニターを眺めている男性の名はアミオ。
その後ろにいるのはこの組織のリーダーである、ヤマヴィルである。
その一人は知的な雰囲気を醸している女性、セリアである。
さらにその隣で食い入るようにモニターを眺めている男性の名はアミオ。
その後ろにいるのはこの組織のリーダーである、ヤマヴィルである。
アミオ

ヤマヴィル!侵入者だ!
ヤマヴィル

何だと…!?
セリア

しかも…侵入者は我々の車のナンバーを使用して
裏口から入ることに成功したようです。
裏口から入ることに成功したようです。
ヤマヴィル

やはり…そのナンバーは…?
セリア

はい、確かにそのナンバーは
半年前になくなった車と同じようです。
半年前になくなった車と同じようです。
アミオ

ということは…
半年前の事件の犯人が戻ってきたということか!?
このレジスタンスのアジトに!
半年前の事件…いまだに忘れられない‥‥‥。
レジスタンスの車1台と爆弾、
あとロープなんかが盗まれた事件だ…。
俺は今でも許さねえ!レジスタンスを裏切ったカルラを!
半年前の事件の犯人が戻ってきたということか!?
このレジスタンスのアジトに!
半年前の事件…いまだに忘れられない‥‥‥。
レジスタンスの車1台と爆弾、
あとロープなんかが盗まれた事件だ…。
俺は今でも許さねえ!レジスタンスを裏切ったカルラを!
どうやら正男たちが潜り込んだこの場所は…
レジスタンスのアジトのようだ。
レジスタンスのアジトのようだ。
???????? → レジスタンスのアジト 司令室
ヤマヴィル

落ち着け…アミオ。
まだ彼女が戻ってきたかどうかは分からないだろ。
それに…レジスタンスのメンバーなら
普通は裏口からは入ってこないだろうがな。
まだ彼女が戻ってきたかどうかは分からないだろ。
それに…レジスタンスのメンバーなら
普通は裏口からは入ってこないだろうがな。
アミオ

ということは…あいつは自分で盗んだ車を
他の誰かに盗まれたということか!?
他の誰かに盗まれたということか!?
セリア

…お取込み中のところを申し訳ありません。
先程の侵入者の件ですが…
無事に捕獲できたようです。
彼らの処遇について…どうなさいますか。
先程の侵入者の件ですが…
無事に捕獲できたようです。
彼らの処遇について…どうなさいますか。
ヤマヴィル

彼ら…
ということは侵入者は複数いるのか?
ということは侵入者は複数いるのか?
セリア

はい…
捕獲されたのは赤い帽子をかぶった少年と
変な帽子をかぶった男です。
カルラについては…現在報告がありません。
捕獲されたのは赤い帽子をかぶった少年と
変な帽子をかぶった男です。
カルラについては…現在報告がありません。
アミオ

赤い帽子をかぶった少年と変な帽子をかぶった男だと…?
一体何者なんだ‥‥‥!?
一体何者なんだ‥‥‥!?
ヤマヴィル

とりあえず…この司令室に連れて来い。
ロープで手を縛っておけば何もできまい。
ロープで手を縛っておけば何もできまい。
セリア

了解しました。
数分後
レジスタンスメンバー
連れて参りました。
こいつらがどうやら侵入者みたいですぜ。
こいつらがどうやら侵入者みたいですぜ。
侵入者として捕獲されたのは…正男とキノヒオだった。
正男

はーなーせーよー!
いてーじゃねーーーか!
いてーじゃねーーーか!
キノヒオ

正男さん…ここは無理に動かない方がいいですよ。
私たちの手はロープによってきつく縛られていますから。
私たちの手はロープによってきつく縛られていますから。
正男たちが抵抗する心配が無いと見て、
ヤマヴィルとアミオは正男たちの前に近づいた。
ヤマヴィルとアミオは正男たちの前に近づいた。
正男

おい!
さっさとこの縄をほどいてくれーよー!
さっさとこの縄をほどいてくれーよー!
アミオ

ハッ!それは無理だぜ?
お前たちは俺たちのアジトに侵入した不届き者。
そんな奴の命令を聞くとでも思ったか?
お前たちは俺たちのアジトに侵入した不届き者。
そんな奴の命令を聞くとでも思ったか?
正男

くそお…ここはいったいどこなんだ?
外から見たら遺跡のようだったけど…
いざ中に入ってみたら超ハイテクって感じだったし!
外から見たら遺跡のようだったけど…
いざ中に入ってみたら超ハイテクって感じだったし!
ヤマヴィル

…ここはレジスタンスのアジトだ。
アミオ

ヤマヴィル…こいつらに教えていいのかよ!
ヤマヴィル

見たところこいつらは…
クッバの家来ではなさそうだからな。
クッバの家来ではなさそうだからな。
正男

レジスタンスだと!
そっか…ならカルラの仲間なんだな!
安心したぜ…。
そっか…ならカルラの仲間なんだな!
安心したぜ…。
アミオ

ハッ!
それはどうかな?
それはどうかな?
正男

何!?
ヤマヴィル

さて?今度はオレから質問させてもらおう。
お前たちは何者だ?
一体どうやってここに来られたんだ?
お前たちは何者だ?
一体どうやってここに来られたんだ?
正男

まあ…一応カルラの仲間なら教えとくか。
俺の名は正男。こっちはキノヒオだ。
俺達はビーチ姫を救うためにクッバ城に潜入したんだが…
アクガルというやつに仲間が2人やられちまって
それでカルラの車の自動操縦によってここに連れてこられたってわけさ…。
俺の名は正男。こっちはキノヒオだ。
俺達はビーチ姫を救うためにクッバ城に潜入したんだが…
アクガルというやつに仲間が2人やられちまって
それでカルラの車の自動操縦によってここに連れてこられたってわけさ…。
ヤマヴィル

やられた2人の仲間だと!?
キノヒオ

はい。とりあえず車に乗せてきましたので
今は車の中に置いてきましたが…。
今は車の中に置いてきましたが…。
レジスタンスメンバー
ヤマヴィル!
アジトの外で発見されたレジスタンスの車から
2人の意識不明者が発見された!
アジトの外で発見されたレジスタンスの車から
2人の意識不明者が発見された!
レジスタンスメンバーたちは意識のない浩二とカルラを
司令室に連れてきて静かに寝かせた。
司令室に連れてきて静かに寝かせた。
ヤマヴィルは浩二とカルラを見ると
すぐにアクガルにやられたことが分かったようだ。
すぐにアクガルにやられたことが分かったようだ。
ヤマヴィル

…やはりか。
アクガルに魂を抜かれたようだな。
アクガルに魂を抜かれたようだな。
正男

こうなってしまったらやはり…
元には…戻らないのか?
元には…戻らないのか?
ヤマヴィル

いや。方法が無いわけではない。
シュタイン博士。説明を頼む。
シュタイン博士。説明を頼む。
???

はいさ~!
正男

うおっ!
何だこのじいさんは!
何だこのじいさんは!
???

ワシの名はシュタインじゃ。
皆からはシュタイン博士と呼ばれておる。
皆からはシュタイン博士と呼ばれておる。
キノヒオ

ではシュタイン博士。
浩二さんやカルラさんを元に戻す方法があるんですか!?
浩二さんやカルラさんを元に戻す方法があるんですか!?
シュタイン博士

ないわけではない。
じゃがその方法は極めて困難じゃ。現時点ではな…。
じゃがその方法は極めて困難じゃ。現時点ではな…。
正男

その方法を教えてくれよ!
な!早く!
な!早く!
シュタイン博士

その方法とは…アクガルの持つツボを割ることじゃ。
シュタイン博士

アクガルは自身で集めた魂を
持っているツボに入れておるみたいじゃからのぉ。
悪趣味なヤツじゃ。
持っているツボに入れておるみたいじゃからのぉ。
悪趣味なヤツじゃ。
ヤマヴィル

かつて…レジスタンスの中でも
アクガルに挑んだ奴がいたが…
今まで成功した者は一人もいない。
アクガルに挑んだ奴がいたが…
今まで成功した者は一人もいない。
正男

なにー!?
ヤマヴィル

それだけ困難であるということだ。
アクガルの持つツボを割ることは…な。
アクガルの持つツボを割ることは…な。
正男

でも…
それしか…
それしか方法が無いのなら…
どれだけ困難なことでも…
俺はその方法にかけてみるぜ!
それしか…
それしか方法が無いのなら…
どれだけ困難なことでも…
俺はその方法にかけてみるぜ!
キノヒオ

私も正男さんの意見に賛成です!
ヤマヴィル

…。
それがどんなに危険か承知の上でか?
それがどんなに危険か承知の上でか?
正男

おう!
キノヒオ

はい!
ヤマヴィル

フッ…お前たちの仲間を思う気持ち…しかと受け止めた。
オレはお前たちを信じてやってもいい。
とりあえず縄はほどいてやる。
オレはお前たちを信じてやってもいい。
とりあえず縄はほどいてやる。
ヤマヴィルは仲間のレジスタンスに2人の縄をほどくよう命じた。
シュタイン博士

フォッフォッフォ。
若造よ。良い心構えじゃ。
丁度ワシもあのツボの仕組みを
科学的に解明したいと思っておった頃じゃのう。
若造よ。良い心構えじゃ。
丁度ワシもあのツボの仕組みを
科学的に解明したいと思っておった頃じゃのう。
???
ちょいと待ちな!
???

待ちなよヤマヴィル、博士。
本当に彼らの言うことを信用していいのかい?
本当に彼らの言うことを信用していいのかい?
正男

あー?
誰だお前は?
もしかしてお前もレジスタンスの一味か?
誰だお前は?
もしかしてお前もレジスタンスの一味か?
???

ああ。
当然僕もレジスタンスに所属している。
僕の名は「ロジャー」だ。
当然僕もレジスタンスに所属している。
僕の名は「ロジャー」だ。
ヤマヴィル

ロジャー…どういうつもりだ?
…少なくともオレはこいつらのことを
信用するに足ると判断したが。
…少なくともオレはこいつらのことを
信用するに足ると判断したが。
ロジャー

ヤマヴィルはそこが甘いんだよね。
ロジャーは人差し指を立てて、左右に振りながらヤマヴィルに言い聞かせた。
ロジャー

…仮にもしもそいつらがクッバのスパイだったらどうする?
ヤマヴィル

バカ言え。
こんな粗忽者がスパイな訳が無かろう。
こんな粗忽者がスパイな訳が無かろう。
キノヒオ

(今ヤマヴィルさんに少し馬鹿にされたような…。)
正男

(しーっ。キノヒオ黙ってろ!)
ロジャー

ふっ…。まあ別に僕はあくまで可能性を示しただけだよ。
それじゃあ…早く2人の縄をほどいたらどうだい?
僕はまた仕事に戻るから。
それじゃあ…早く2人の縄をほどいたらどうだい?
僕はまた仕事に戻るから。
そいういうと、ロジャーは司令室から出た。
正男

なんなんだよ!あいつは?
随分とエラそうな奴だったなー!
随分とエラそうな奴だったなー!
ヤマヴィル

ロジャーはレジスタンスの中でもかなりの実力者だ。
ヤツもアミオと同じようにお前たちを歓迎していない…
ということだろう。
ヤツもアミオと同じようにお前たちを歓迎していない…
ということだろう。
キノヒオ

やれやれ…レジスタンスの人って
こんな人ばかりなんでしょうかね…。
こんな人ばかりなんでしょうかね…。
その後、正男とキノヒオはヤマヴィルから食料、寝床を与えられ、
今夜はレジスタンスのアジトで過ごすこととなった。
今夜はレジスタンスのアジトで過ごすこととなった。