中間ストーリー10

レジスタンスのアジト 外
正男
正男
くっ…なんだこいつ!
攻撃が…全然当たらなねえ!
???
???
ふっ…。そろそろ終わりにして上げようか…
キノヒオ
キノヒオ
まずいです!正男さんのピンチです!
一体どうすれば…
キノヒオは思考を巡らせた結果、あることを思い出した。
キノヒオ
キノヒオ
そうだ!正男さん!
爆弾です!城壁を壊した時のあれを使いましょう!
正男
正男
おっ!
そうだな!
正男はすぐさまポケットから爆弾を取り出し、相手の顔に向けて投げつけた。
???
???
ぐわあああああ!
投げた爆弾はすぐさま爆発し、あたりに煙が巻き起こった。
キノヒオ
キノヒオ
やりましたね正男さん!
正男
正男
さて…やつの正体を確認してみるか…
???
???
クッ…
正男
正男
煙の中から顔を現したのは意外な人物だった。
正男
正男
あいつは確か…!
ロジャーだ!
キノヒオ
キノヒオ
ロジャーさんといえば正男さんと私が捕まった時に、
なぜか私たちをスパイだと疑ってきたひどい人ですね!
ロジャー
ロジャー
僕は…。
もう…ここにはいられない…。
正男
正男
あ!逃げるな!
キノヒオ
キノヒオ
正男さん!挟み撃ちです!
正男
正男
おっしゃあ任せとけ!
正男とキノヒオはロジャーを捕まえるために双方から突進した。が。
捕まる直前にロジャーはジャンプし、正男とキノヒオの頭同士が激突した。
正男
正男
頭が…くらくらする‥‥‥。
キノヒオ
キノヒオ
もう…だめです…。
ロジャーは正男とキノヒオが倒れたすきに森の闇に消えていった。
正男
正男
む…無念‥‥‥。
翌朝
???
正男さん!
起きてください!
正男
正男
あれっ?ここは…
キノヒオ
キノヒオ
ここは司令室です。
どうやら…私たちは逃がしてしまったようですね。
正男
正男
そうだ!ロジャーだ!
あっ…まだ頭がズキズキする‥‥‥。
ヤマヴィル
ヤマヴィル
正男…お前はロジャーについて何か知っているのか?
今朝からあいつを誰も見ていないんだ。
キノヒオ
キノヒオ
彼はスパイだったんです。
ヤマヴィル
ヤマヴィル
な…なんだと!
正男
正男
俺とキノヒオは昨日の夜、確かに見たんだ!
ロジャーが…密かに通信しているところを!
昨夜
キノヒオ
キノヒオ
正男さん、誰かの声が聞こえますよ。
正男
正男
何っ!?本当だ!
キノヒオ
キノヒオ
ちょっと物陰に隠れて聞いてみましょう。

???
???
はい、確かに今レジスタンスのアジトにいるのは
正男で間違いありません。
彼とその仲間は再びクッバ城へ向かおうとしています。
正男
正男
(どうやら通信機で誰かと話してるみたいだな…)
その声は変声機で変えられているようで声から何者かを判断することは不可能だった。
???
???
では、引き続き、
レジスタンスと正男の監視を続行いたします。
また何か動きがあれば連絡いたしますので。
謎の人物は通信を切った。
キノヒオ
キノヒオ
(正男さん。もしかして例のスパイなんじゃあ…。)
キノヒオ
キノヒオ
そしてこのあと、謎の人物のマスクを破壊して
正体が分かったわけです。
ヤマヴィル
ヤマヴィル
クソッ…!
ヤツが本当にスパイだったとは考えられんが…
状況からしてやむを得まい。
正男
正男
クッバのスパイなら今頃クッバ城に戻っているだろうな。
ヤマヴィル、俺とキノヒオは
クッバ城に再び向かうため、今晩出発しようと思うが…
あんたはどうする?
ヤマヴィル
ヤマヴィル
ヤツのことも気になるが…オレはここに残る。
ロジャーはスパイだった。ならこのアジトの場所が
敵に筒抜けになっている可能性が高いからな。
俺はレジスタンスの仲間と共にここを守らなければならない。
正男
正男
なるほどな…ならば浩二やカルラのことは頼んだぜ!
魂が抜かれて眠ったままだからな。
ここで世話になった期間は短かったが…
あんたの仲間に対する思いは深く伝わった。
アクガルのツボを割り、魂を抜かれた人々を必ず救ってやるぜ。
キノヒオ
キノヒオ
私も全力で正男さんをサポートいたします!
ここを乗り越えなければビーチ姫様の救出もできませんからね!
ヤマヴィル
ヤマヴィル
フッ…初めて会ったときは期待はしていなかった。が、
なぜか今ならお前たちならやれる。そんな気がしてしまうな。
あのロジャーを退けた実力があるんだ。
無事に皆を救ってくれ。頼んだ!
正男
正男
ああ!
任せとけ!
そして…その日の夜、クッバ城に向かうため、正男たちは出発したのだった。